「終わったぁーーー!」 握りしめていたシャーペンを置く。 最後の問題は難しかったけれど、なんとか解くことができて、あたしの胸は達成感でいっぱい。 時刻は5時半。辺りはまだ明るくて、集中すればできるもんだな、なんて考える。 さっそく小野チャンにプリントを出しに行こう、と席を立とうとした、そのとき。 気が抜けたのか、それとも単に疲れからか、急激な眠気に襲われた。 少しぐらいならいいか、と机に伏せたあたし。 …これがいけなかったんだ。