「おはよう、及川。」 「…はよーゴザイマス…」 あたしの目の前には、プリントを持って微笑む小野チャン。 同じ微笑みでも、昨日の松谷先輩のとは大違いだ。 「ま、今日も頑張れよ。」 あたしの頭にポンと手を乗せた後、颯爽と教室を去る後ろ姿は なんだか憎らしかった。