「不思議ー。桑田の部屋は洋風なのね。」




千佳ちゃんがまたまたびっくりしながら通された部屋に入った。



私もキョロキョロしながら後に続く。





蛍光灯に照らされた部屋は、家の外見の雰囲気とは全く違った洋間だった。




フローリングに綺麗に敷かれた長く白い毛のラグ。



デスクトップの黒いパソコンと黒いフレームのベッド。



何個かの黒い本棚に入っている本は、洋書がほとんどで、タイトルからしてよく分からない。





とにかく、モノトーンにまとまった、シンプルな部屋だった。