「桑田一(くわた・はじめ)。野球部のレギュラーで、サード守ってる。」 帰り際、千佳ちゃんが桑田について教えてくれた。 「そんな名前だったのか…。」 「名前知らないのに会話してたなんて…。夢芽らしいけど。」 少し笑った千佳ちゃんに、私はさっきの出来事に対する不満をぶちまけた。 「でもさ、お守り拾ってくれたのは良かったけど、その内容まで盗み見する?もう、信じられないよぉ。」