でも、私には何が何だかチンプンカンプン。



そんな私のポカンとした顔を見て、千佳ちゃんは優しく続けた。




「冗談や脅かしだけで終わらせることは簡単。私にその霊は見えないけど、…伝わるの。未来の夢芽が伝えたかったこと。」




千佳ちゃんは愛しそうに、私の手の上に乗っているお守りをなでた。





『未来の私が伝えたかったこと』、かぁ…。




やっぱり…
千佳ちゃんはすごい。




私だけで考えてたら、

霊…、つまり未来の私の気持ちまで考えられなかった…。





「でもね。」



「えっ!?」