千佳ちゃんに話を聞いてもらっているうち、教室が暗くなり始めた。 「この…、山内先輩にプレゼントする予定だったお守りから?」 「うん。いきなり煙が出てきて…。」 千佳ちゃんは不思議そうに、私の手の中にある赤いお守りを見つめた。