「桑田ハジメぇぇ!!」 私は右手に遺書を握り締めて、廊下をダッシュした。 「え…?夢芽??ちょっと待って…!そっちは…」 千佳ちゃんの声が、遠くに聞こえた。 私は、恐らく部活でグラウンドにいると思われる桑田の元に向かって、廊下の突き当たりの階段を足早に下ろうとしていた。