私はそのカッコいい先輩を探すために、バレー部に入部した。 元々身体を動かすのは大好きだったのもあって、新入部員振り落としの激しい練習も全然苦じゃなかった。 そして 探していた彼は、いとも簡単に見つかった。 当時2年生だったのに、すでにエース扱いだったその人は、 山内健二(やまうち・けんじ)といった。