実「ね、ねぇ、舜くん?」
舜「はい?」
実「あたし達そろそろ戻らないとまずいよね?」
舜「まぁ、そうですね。けど俺はこうやって実紅ちゃんと2人っきりの方が嬉しいですけどね。」
そう言うと舜くんはまた抱き締めようとしてきた。
実「ちょ、ちょっともうだめっ!!」
舜「なんで?」
.......なんでって。そんなに抱き締められたら心臓がドキドキうるさく動くからでしょ!!
あたしが壊れちゃいそうだもん。
実「.......せっかくの文化祭だもん。みんなで頑張りたいの。」
舜「はぁ.......。そんな可愛い顔されたら断れないですね。」
実「え?」
舜「俺の負けです。ほら、一緒に教室に戻りましょ。」
舜くんはそう言うと、ベッドから降り今はあたしの前に立って手を差し伸べている。
.......負け?の意味は分からないけど、どうやら教室に戻ってくれるみたい。良かった。