大丈夫そうかな。


そろそろみんなが待ってる教室に行かないとだよね。


うわぁ、なんだろうこの変な緊張は。


舜くん達の時とは、比べ物にならないくらいに心臓がドキドキしてる。


そりゃあ、そうだよね。だって、あたしの本当の姿。


女の子の姿をクラスのみんなに見せるわけだもん。


バレずに無事に文化祭が終わる事を祈ってなきゃ。


実「よし!頑張るぞ!」



ーガラガラー


実「みんなお待たせー!んで、おはよー!」


あたしは勢いよく教室のドアを開け、クラスの人達に元気よく挨拶をした。


ーシーンー


え?なんで静かになるの?


なんか最近急に静かになること多くない?


みんなの間で流行ってるの?


ク「.......誰?」


するとクラスの1人がとんでもないことを言い出した。


実「え?」


ク「いや、誰この美少女!!!?」


ク「なにこの天使のようなメイドさん!!」


ク「可愛すぎなんですけど!!!?」



.......ぇぇえええええ!!!!!


ちょ、ちょっと待ってよ!


みんなあたしだって気づいてないわけ!!?