ク「.......で、本当にこれは申し訳ないんだけど。」


あれ?なんか表情暗くなってない?


いきなりどうしたんだろう?大丈夫??


実「ど、どうしたの?」


ク「來くんのメイド服に張りきりすぎて、予算足りなくて來くん用の執事服つくれなかった......。」


実「えっ、えええええ!!!!?」


ク「いや、本当にごめんっ!!」


衣装係の子は勢いよく頭を下げた。


本当に申し訳ないって気持ちが伝わってくる。


でも、予算が足りなかったのは仕方ないよね。


あたし達のために一生懸命つくってくれたんだもん。


わがままなんて言えないよ。


実「あ、頭あげてよ!」


ク「......うん。」


実「んと、確かにびっくりはしたけど、僕全然怒ってないから!」


ク「え、本当?」


実「うん!むしろ感謝するよ!こんな量大変だったと思う。僕達のために一生懸命つくってくれてありがとう!」


あたしがそうお礼を言うと、なんと彼は泣き出した。