(実紅side)
冬「........って感じ。」
あたしは真剣に冬真の話を聞いていた。
自分が思っていたよりも壮絶で。
冬真がこんなにも歌が好きなのは、お母さんが理由だったんだなって。
その大好きなお母さんに捨てられたなんて。
そんなの、そんなのあまりにも........。
実「........悲しいっ。でも、それ以上にムカつく!」
冬「え?」
仁「み、実紅?」
実「だって、こんなにも温かくて優しい心を持った子を普通捨てる!!?仮にも自分の子供だよ!!?」
仁「ちょっ、実紅!」
実「そりゃ、大好きな歌やめたくなるよ!だって冬真は優しい子だから!でも決めた!これからはあたしが冬真の歌を聴く!」
うん、そうだよ。冬真が歌いたい時は、あたしが隣で聴くんだ。
それで少しでも彼が過去を忘れてくれるなら。
冬「........ぷっ。」
実「えっ?」
仁「と、冬真?」

