可愛い可愛いお姫様!男子校に行きます!②



もうお母さんに歌を聴かせることが出来ないのか。


もう一緒に楽しく歌うことはないのだろうか。


けどお父さんは言ったんだ。


冬(父)「お父さんの大好きな冬真の歌を聴かせて。......っ、ずっと聴かせてくれ......。」


幼い俺の前でボロボロに泣きながら。


だから俺も泣きながら歌ったんだ。


小学5年生の頃にお母さんがいなくなった意味がようやく分かった。


お母さんはお父さんと俺を捨てたんだ。


他の男の所に行ったらしい。つまりは浮気だ。


今ならわかる、お母さんが出かけに行ってた理由が。


いつもお父さんが夜勤の日に出掛けてた意味が。


無性に腹が立った。


歌うとどうしてもお母さんの顔が出てきて、それが嫌で歌うのもやめようと思った。


だけど、歌うのをやめたらお父さんが悲しむから。


お父さんは俺の歌で救われるって言っていた。