冬「お母さんどこか行くの?」
冬(母)「そうなの。お母さんちょっと今からパートで。」
お母さんは最近パートを始めたらしい。
そして行くのはいつもお父さんが夜勤の日だ。
冬「そ、そうなんだ。」
冬(母)「ごめんね。あんまり遅くはならないからね。」
冬「う、うん。帰ってきたら僕のお歌聴いてくれる?」
冬(母)「もちろんよ。楽しみにしてるわ。」
お母さんはそう言って出掛けて行った。
けどその日お母さんが帰ってくることはなかった。
俺は寂しくてベッドの中で泣いていた。
そんな日が繰り返していき、ついにはお母さんは二度と帰ってくることはなかった。
まだ幼かった俺はその理由がわからなくて。
お父さんに聞いても詳しく教えてくれなかった。

