麗「來さま。」
実「は、はいっ!」
やばっ、急に声かけられたから声上擦った。
完全に自分の世界に入ってたから油断した。
麗「これから行く場所は、私の行きつけのお店なんです。」
実「そうなんですね!」
麗「はい、なので着いてからのお楽しみですわ。」
お嬢様の行きつけのお店かぁ。どんな感じのお店なんだろう?
全く想像がつかないけど、すごく楽しみ!
それから車を30分くらい走らせて、あるお店の前で止まった。
麗「來さま着きましたわ。」
その声を合図に、あたしは降りる準備をしていると。
ーガチャ
「どうぞ。お足元に注意してお降り下さい。」
運転手さんはあたしと目が合うと、微笑みながらそう言った。
実「す、すみませんっ!ありがとうございます!」
「いえ、これが私の仕事ですから。」
やばい、あたしもまるでお嬢様にでもなった気分。

