可愛い可愛いお姫様!男子校に行きます!②



どうしてありがとうって言われたんだろう?


あの時は離したくなくて、つい手に力を込めちゃって。


むしろ舜くんの困ることしかやってなかったのに。


うーん、考えてもわからないなぁ。


あたしが頭を捻らせてる時に、左隣から声が聞こえてきた。


麗「來さま、ごきげんよう。」


慌てて声が聞こえた方に振り向いた。


そこには、当たり前だけど城ヶ崎 麗蘭さんがいて。


來「こ、こんにちはっ!すみません、乗るのが遅くなってしまって。」


まずあたしは謝罪をした。せっかく迎えに来てくれたのに、車の前で騒ぎすぎてしまった。


お嬢様の前でなにやってんの、本当に。


麗「気にしていないですわ。それよりも、来てくださって嬉しいですわ。」


実「そ、それは来ますよ!約束したんですから!」


麗「ふふっ、ありがとうございます。」


うわぁ、微笑んだ顔綺麗だなぁ。


てか本当に今更だけど、あたしベンツに乗っちゃってるよ!?


もう座り心地も最高なんだけど!


それに車内もゆとりがあるし、もっと緊張するかと思ったけど意外とリラックス出来てる。