舜「こんなにたくさん人がじろじろ見てる中、あそこまで行くの緊張するって顔してるから。」
実「えっ......。」
あたしの顔見ただけでそこまでわかっちゃうの?
確かにいま舜くんが言ったことは本当。だって、あのベンツに乗るのはあたしだし、明日とか絶対に噂になってるよ。
舜「大丈夫、周りのことなんか気にしないで。」
そう言うと舜くんはあたしの手を握った。
実「っ......、ちょ、ちょっと舜くんっ。」
舜「俺があそこまで連れて行ってあげるから。」
実「いや、......で、でも手が......。」
舜「いいから。」
いやいやいや、そっちの方が緊張しちゃうって!
あたし達が手を繋いでることに、ベンツに夢中なそら達は気付いてないし。
それに舜くんまた急に敬語じゃなくなった。
もう違う意味でドキドキだよ......。

