可愛い可愛いお姫様!男子校に行きます!②



舜「こんなにたくさん人がじろじろ見てる中、あそこまで行くの緊張するって顔してるから。」


実「えっ......。」



あたしの顔見ただけでそこまでわかっちゃうの?


確かにいま舜くんが言ったことは本当。だって、あのベンツに乗るのはあたしだし、明日とか絶対に噂になってるよ。



舜「大丈夫、周りのことなんか気にしないで。」


そう言うと舜くんはあたしの手を握った。


実「っ......、ちょ、ちょっと舜くんっ。」


舜「俺があそこまで連れて行ってあげるから。」


実「いや、......で、でも手が......。」


舜「いいから。」



いやいやいや、そっちの方が緊張しちゃうって!


あたし達が手を繋いでることに、ベンツに夢中なそら達は気付いてないし。


それに舜くんまた急に敬語じゃなくなった。


もう違う意味でドキドキだよ......。