可愛い可愛いお姫様!男子校に行きます!②



「そこのイケメンな貴方様!!!」



いや、今度はなに?なんか後ろから女の声が聞こえてきてんだけど。


まあ、俺たちの事じゃないと思うし無視だな。


「泥棒から私のお財布を取り返してくれた、イケメンな貴方様!!!」


そして俺の隣を歩いていた実紅ちゃんの体が傾いた。


実「え?」


何事かと思い見てみると、女が実紅ちゃんの手を掴んでいた。


「ありがとうございますですわ!」


実「え?いや、なんですか?」


.......うん、実紅ちゃんの反応が正しいと思うわ。


普通急に話かけられたらそうなるって。



「先程泥棒を捕まえてお財布を取り替えてくれたでしょう?あのお財布は私のなんです。」


実「あ、そうなんですね。警備員の人に渡した財布受け取ったんですね。」


「えぇ。本当にありがとうございます。大事なお財布なので助かりましたわ。」


実「いいえ。これからは気を付けてくださいね?」


「は、はいっ////」


.......うわ、なんだあれ。完全に実紅ちゃんのこと見て照れてんじゃん。