そして俺たちはやっとの思いで実紅ちゃんと泥棒にたどり着いた。
......うん、たどり着いたんだけど。
実「おいてめぇ、たかがローファー当てられたくらいでのびてんじゃねえよ。」
そこには泥棒に馬乗りになっている俺たちのお姫様?がいました。
泥棒の襟元を掴んで揺すっている、実紅ちゃん。
舜「ちょ、ちょっと來!!」
実「うるさい!!!」
舜「は、はいっ!」
.....................。
......いやまって、怖すぎだろ!!!
今の実紅ちゃんはもう完全にいつもの優しい実紅ちゃんじゃない。
実「おい、起きろって!!!!」
泥棒「...........ハッ!!!?」
実「あ、やっと起きたな。てめぇ、盗んだもん出せ。」
泥棒「......は、はいいいいいい!!!!?」
......うーわ、もう実紅ちゃんのあまりの迫力に泥棒泣いちゃってんじゃん。
てか、いつの間にかギャラリーが増えてるんだけど。
実「......ったく、二度とこんなクソみてぇなことするんじゃねえぞ?」
泥棒「......っ、はいっ!もう絶対に致しません!!!!」
実「......はぁ、分かればいいんだよ。あ、警備員さんコイツ警察によろしく。」
......そして呆気なく泥棒は連れて行かれた。
てか、俺たちなんにもやってなくない!!?
ぜんぶ実紅ちゃん1人で終わらせちゃった.......。

