可愛い可愛いお姫様!男子校に行きます!②



実「ちょっとそこのあんた!!!!」


泥棒「ひっ!!?なんだお前!!!」



......あれ、この声って。


奏「実紅ねぇの声だ!!!」


空「あっ!あそこにみーちゃんいるよ!!」


空斗の指差す方に顔を向ける。


確かに泥棒を追っている実紅ちゃんの姿が見える。


良かった、これなら追いつきそうだ。



実「いいからさっさと止まんな!!!!」


......泥棒もさぞ怖い思いしてんだろうな。


実紅ちゃんはいま男装中だから、あんな美形に叫ばれて追われていたら震え上がるだろ。



泥棒「うっ、止まれって言われて止まる奴なんかいねえだろ!!?ばああああああか!!!!」



......いや、泥棒さんよ。あんた馬鹿なのか?



奏「あーあ、泥棒さんご愁傷さま。」


奏の一言とほぼ同時におきた。


実「おいてめぇ!!!人のもん盗んどいて何言ってんだよ!!!いいからさっさと止まれって言ってんだろ!!!!」


実紅ちゃんの怒鳴り声と一緒に、実紅ちゃんは自分が履いていたローファーの片方を泥棒に投げつけた。