***

それから教室に戻ったあたし達は忙しく働いた。


あのゆっくりした時間はどこへ?って感じで。


最後の駆け込みでもうすごい。目が回りそう。


ーピーンポーンパーンポーンー


「以上をもちまして第○○回花崎高校文化祭を終了致します。」


ーピンポンパンポーンー


実「お、終わったぁぁぁぁ!!!!」


放送が終わった途端力が抜けたように床に座り込む。


空「みんなあああ!!お疲れさまぁぁぁ!!」


そらの一言でクラスメイトは騒ぎだす。


......よ、よくそんな体力残ってるね?


さすが男子校。終わり方の盛り上がりも天下一品。


恭「おまえらー!後日売上がわかるからな!」


実「きょ、恭ちゃん......。」


恭「あー?どうした、み......來。」


......この人は何回間違えそうになるの?


いい加減覚えてよね!!!


実「ちょっと疲れたからたっちゃんの所まで運んで?」


恭「はぁ......仕方ねぇな。」


実「わーい!ありがと、恭ちゃん!」


恭ちゃんにおんぶしてもらうの好き!!!


よし、これでたっちゃんの所まで楽ちんだ。