舜「実紅ちゃん?」
急に黙ったのが心配になったから、実紅ちゃんの顔を覗こうと思ったんだけど。
実「み、見ないで!!!」
舜「え?」
思いっきり拒否られた。いや、なんで?
実「い、今は......だ、だめなの。」
舜「なんで?」
ねぇ、実紅ちゃん。話してくれないと俺だってわからないよ。
けど実紅ちゃんは俺の胸に顔を隠してる。
それもそれでやばいんだよね、本当に。
舜「実紅ちゃん、話して?」
実「........うぅ。」
舜「ね?」
実「だ、だって........。」
あ、やっと話してくれる気になったみたい。
俺はそっと彼女の声に耳を傾ける。
実「舜くんが........。」
舜「俺?」
実「うん。........舜くんが急に可愛いなんて言うから。」
舜「え?」
実「あたし全然可愛くなんてないのに、そう言うから恥ずかしくなって。それにぎゅーされてるから、ドキドキしちゃって........。」
........俺もうやばいんだけど。

