可愛い可愛いお姫様!男子校に行きます!②



ずっと実紅はぎゃあぎゃあ泣き叫んで、途中で座り込みもう無理だと何回も言っていた。


その度に俺が慰めてあげてたけどな。


正直に言うと、死ぬほど可愛かったな。


いや、怖がってるのを可愛いなんて失礼かもしれねぇけど。


けど最後はあまりの恐怖のためか、俺の手を掴んでゴール目掛けてすげぇスピードで走っていった。


まじで化け物並みの速さでこっちがある意味ビビったわ。


さすが元陸上部。


実「ねぇ、理斗?」


理「なんだ?」


実「奏たち絶対に遅いって言うよね?」


あぁ、アイツらなら絶対に文句を言うだろうな。


どこまで行ってたんだってグチグチ言うだろう。


理「まぁでも、楽しかったからいいだろ。」


実「ふふっ♪そうだね〜!」


こいつさっきまで泣いてたのに今は鼻歌してやがる。


本当にコロコロ変わる性格だな。