「ねぇ.......。」
.......え?いま声聞こえなかった.......?
実「理斗なんか言った?」
理「いや?」
え、理斗じゃないの.......?じゃあこの声はどこから?
ートントンー
その時後ろから肩を叩かれた。
実「理斗、いま肩叩いた?」
理「叩けるわけねぇだろ、お前が俺の腕にくっついてんだから。」
た、確かにあたしはずっと理斗にくっついてる。
じゃあ一体誰なの.......?
だらだらと冷や汗が流れてくる。
も、もしかしてだけど.......、今のって.......。
あたしは恐る恐る後ろを振り返ってみる。
そこには懐中電灯を照らして、ニヤリと笑う血だらけのお化けだった。
「ねぇ.......、あそぼーよ.......?」
実「いやあああああああああああああああ!!!!!」
理「あ、おいっ!!!」
あたしは理斗の手を引いて思いっきり走った。
とにかく無我夢中に走った。

