可愛い可愛いお姫様!男子校に行きます!②



「ねぇ.......。」


.......え?いま声聞こえなかった.......?


実「理斗なんか言った?」


理「いや?」


え、理斗じゃないの.......?じゃあこの声はどこから?


ートントンー


その時後ろから肩を叩かれた。


実「理斗、いま肩叩いた?」


理「叩けるわけねぇだろ、お前が俺の腕にくっついてんだから。」


た、確かにあたしはずっと理斗にくっついてる。


じゃあ一体誰なの.......?


だらだらと冷や汗が流れてくる。


も、もしかしてだけど.......、今のって.......。


あたしは恐る恐る後ろを振り返ってみる。


そこには懐中電灯を照らして、ニヤリと笑う血だらけのお化けだった。



「ねぇ.......、あそぼーよ.......?」



実「いやあああああああああああああああ!!!!!」


理「あ、おいっ!!!」


あたしは理斗の手を引いて思いっきり走った。


とにかく無我夢中に走った。