女の子達にあんなにキラキラな笑顔見せちゃって。
接客だってわかってるけど嫌だよ.......。
やだやだ、やっぱり見たくないよ。
.......はやく、はやくここから.......。
理「來?」
実「へ?」
.......あれ?なんであたしいま理斗に手を握られてるの?
理「泣きそうな顔してる。」
え?あたし泣きそうな顔してるの?
どうして?なんであたし泣きそうな顔なんか。
あと、どうして理斗もそんな悲しそうな顔をしているの?
理「行くか。」
実「え、どこに?」
理斗はそう言うとあたしの手を引いて歩き出した。
理「奏。」
奏「ん?りーくん?」
理「ちょっと來とお前らの分の昼飯買ってくるから後よろしくな。」
奏はそんな理斗の発言にチラッとあたしの顔を見て.......。
奏「.......なるほどね。來にぃの事は任せたよ、行ってらっしゃい。」
理「あぁ。」
そう言ってヒラヒラと手を振った。
.......え?奏、あたしの顔を見て全て理解したの?
だから微笑んで手を振ったの.......?

