理「で、冬真はまず人混みが苦手だから論外。仁はあの性格だから接客楽しんでるだろ。」


本当に理斗の言う通りだ。冬真は人見知りっていうのもあるけど、人混みは嫌いだし何より女の子嫌いなのに、頑張って接客してるのが偉い。だからこれ以上動かさないためにも、冬真にお昼ご飯買いに行かせるのはだめだね。


仁は馬鹿でものすごく明るいから、本当に接客に向いてる。今だって疲れた顔を見せないで、一生懸命働いてて初めて仁に尊敬しそう。


理「それで、最後にあいつ。」


理斗が指をさした方に目を向けると、そこには接客中の舜くんの姿。


実「.......舜くん。」


理「舜はさ、見た目がもう完全に執事だろ?黒髪でメガネであの爽やかな顔。さっきから色んな所から舜を呼ぶ声が多いだろ。悔しいけどあいつが1番人気だよ。だから舜を連れてくのは無理だな。」


理斗の声がなんか遠く聞こえる気がする。いや、違うよね。聞かないようしているのかな。


女の子にチヤホヤされてる舜くんを見るのが嫌なんだ。でもどうしてそう思うのかはわからない。


でも今すぐここから逃げ出したいって思うのはなんで?