「障がい者支援施設の方で働いている中原君です。

ミハルも彼によく面倒を見てもらってたんですよ。」


「随分お疲れのようでしたね。」


「えぇまぁ・・。
ちょっと人を探してまして・・。」


「・・・?誰かいなくなったんですか?」


「あぁいやいや、
警察の方々にご迷惑はおかけしません。

少し・・落ち着きのない子がいて、
よく施設から脱走してしまうんですよ。」


「・・“障がい”にも色々ありますからね。」


「ええ仰るとおりで。

でも例えどんな障がいを持っていても、
この施設にいる子達はみんな、

私の大切な息子や娘ですから。」


「園長先生、遠慮は無用ですからね。

捜索がどうしようも無くなったら、すぐにうちの生活安全課に連絡してください。」


「ありがとうございます。」


「じゃあ私達はミハルちゃんに会ってきます。今どこにいますか?」




ミハルは職員用の、たまたま空き部屋となっていた所で仮住まいをしているらしい。


場所を教えて貰ったところで真田さんと二人で向かった。





第5話 完