店長さんが大きな声で呼んだ後、手を拭きながら1人の若者が厨房から出てきた。


「なんすか?」


「こちらの警察の人達がお前に話があるって。」


「警察!?・・・・・・・ッ!!」



な・・!!!?

「おい!!待て!!」


突如、山田が顔色変えて、
こちらに背を向けて走り出した。


すぐにその動きに反応して全力で追いかける。


「山田!!止まれ!!!」


「・・・・・・・・・・!!」


店の裏口を飛び出して外に出る。


真田さんは・・・・いないっ!!


予想通りだったけど、

走る事が大嫌いなあの人の姿は無く、
どうやら俺に任せてくれたようだった。




そのまま150m程追いかけ、
ようやく山田の首根っこを捕まえた。