「・・・スッ・・・スッ・・・・・。」 必死に立ち上がろうとしながら、 私は大粒の涙を流していた。 なっちゃんと出会って15年以上。 “初めて”大喧嘩をしたこの日は、 結局このまま仲違い状態で、 いつの間にか布団にくるまって眠っていた。 お酒の酔いもあったのかもしれないけど、 気付いたら携帯電話のアラーム音が鳴っていて、 朝まで一気に時間が進んだ感覚に陥っていた。