「小西君よ。 これで取っかかりは出来たんじゃない?」 「ですね・・・。 被害者に対して残虐すぎる今回の手口。 間違いなく【怨恨】です。」 「被害者に対して相当な恨みがあったんだろうな。 恐らく最初の1発で即死だっただろ。 なのに犯人はその後も29発殴り続けた。」 「そして火を点けた・・・。」 「まずはナツコが通ってた大学に行ってみるか。」 「彼女の交友関係を洗って、恨みを持ってそうな男を探りましょう。」 署を出て、いつものように真田さんは助手席、俺は運転席に乗り込んだ。