―――――― 


“ガチャリ”


「・・?どちら様ですか?」


3人でパフェを食べに行った日の夜、


自分の部屋に戻って点字の勉強をしていると、扉が開く音が聞こえた。


「・・・・・・・・・・。」


「・・・・・?」


息を殺すかのように部屋に入ってきた人物は私に気配を感じさせず、

でもゆっくりとこちらに近づいてくるのを感じた。


「・・誰・・?」


!?

呼びかけた直後、
少し強めに左手首が掴まれた。


「イヤ!・・離し・・!
・・・・・??」


「・・・・・・・・・・・。」


抵抗しようとした力はすぐに抜けた。


左手首に・・“ビーズ”の感触が伝わる。