「勿論俺達はナツコに会った事ありません。

だから彼女がどういう子なのか知らない。


でも少なくとも・・大学の友達、園長先生、サトシ君、そしてミハル。

ナツコの事をよく知っている人達からの聞き込みから、

【ナツコは絶対にそんな事は言わない。】

【ナツコは“障がい者”を蔑むような事なんて絶対にしない】

って考えたんじゃないですか?」



「・・まっ、そんな所だな。

もし本当にナツコちゃんが手紙を入れる所を目撃したなら、

拒絶するんじゃなくて、受け入れてから、どうしていくべきかって考えると思った。」


「確かに・・タロウは嘘が下手ですね。」



「じゃあ・・4点目の気になった事は何か分かったか?」


「それだけは・・分からなかったです。
今日はそれを教えて貰おうと思って。」


「・・・・・・。」


「・・・・・・・・・・・。」


「秘密だ。」


「ちょ・・・そりゃ無いっすよ。」


「気が向いたら話してやるよ。」