最後に改めて先程のタックルを俺に詫びた中原が、タロウを探しに施設の中へと戻っていった。


「小西君よ。あんまり誰彼構わずアリバイを聞くのは良くないぞ。

“疑われてる”って嫌な気分にさせちゃうじゃねぇか。」



「・・・真田さん。」


「・・・・・・なんだよ?」


「中原の右手に・・・・
“マメ”がありました。」


「・・・・・・・・・・・・・。」



俺の言葉を聞き、
真田さんの表情が一気に変わった。





第6話 完