真田さんが中原と雑談をしている間・・

俺は悟られないように右手を・・

ゆっくりと、
先程の“感触”を思い出していた。




・・・・まさか・・・
・・・・こいつが・・・?




「中原先生。」


「はい。あ、ホントにお怪我大丈夫でしたか?」


「ご心配には及びません。

それより、12月2日の20時~21時
・・・先生はどこにいましたか?」


「・・・・?・・・・その時間でしたら・・多分タロウを探してたと思います。

あの子、その日は本当に見つからなくて、警察の方に相談する一歩手前の所でしたから。」



「・・・お一人で?」


「園長先生も捜索を手伝ってくれましたけど・・・手分けしていたので別々に・・。

・・それがどうしたんですか?」


「あ、いえ。すみません。
ありがとうございます。」