私は『1-21-16-25-20-42-10』です。

「結城 晴だ。」

なんで忘れてたんだろ。

今わかっても遅かったんだ。

写真の前でたたずむ。

嗚咽がこの館内に響く。

必死に堪える。

震える肩にそっとさっきのおばあさんが手を置いてきた。

そっと振り向く。

優しく顔のシワが濃くなる。

「これあげるわ。」

「っ、、へ、、?」

額から写真を取り出し私に渡してくれた。

「だってこれあなたのでしょ?」

首を傾げる。すると写真を裏返して見せられた。