「これあなた?」
「え、あ、はい。」
後ろから声をかけてきたのは50代くらいの女性だった。
優しく微笑んでくれた。
「これ、持って帰っていいのよ?」
「え、本当にいいんですか?」
「ええ。だってこれは元々結城晴くんがあなたのためにと撮った写真なんだもの。
これ彼女さんにあげなくていいの?って聞いたの。けど彼は「彼女はきっと欲しいかもしれません。けど、今は悲しませるだけです。取りにでも来たら渡してやってくださいよ」って笑顔で言うもんだから。」
悲しませるか…。そんなことないよ。嬉しすぎる。
「これ貰います。」
「ええ。そうしてちょうだい。」
「あ、そうだ。私この近くで展覧会開いてるの。」
「何のですか?」
「写真よ。行かない?」
チケットを渡される。
「え、あ、はい。」
後ろから声をかけてきたのは50代くらいの女性だった。
優しく微笑んでくれた。
「これ、持って帰っていいのよ?」
「え、本当にいいんですか?」
「ええ。だってこれは元々結城晴くんがあなたのためにと撮った写真なんだもの。
これ彼女さんにあげなくていいの?って聞いたの。けど彼は「彼女はきっと欲しいかもしれません。けど、今は悲しませるだけです。取りにでも来たら渡してやってくださいよ」って笑顔で言うもんだから。」
悲しませるか…。そんなことないよ。嬉しすぎる。
「これ貰います。」
「ええ。そうしてちょうだい。」
「あ、そうだ。私この近くで展覧会開いてるの。」
「何のですか?」
「写真よ。行かない?」
チケットを渡される。
