『何泣いてんの???』

幼稚園の運動場の片隅で泣く少年がいた。

『ていうかママのお迎えまだなの?』

その子は泣いたままで何も教えてくれなかった。

『ま、いっか。』

私にとったらどうでもいい話だったので立ち去ろうとした時服の裾を引っ張られた。

『いか、、』

『なに?声小さくて聞こえないよ。』

『行かないで。』

上目遣いで、うるうるな目でそう訴えてくるからついその場を離れれなかった。

だから、君の手を握り横に座った。

『話してみ。』

『え?』

『いや、なんで泣いてるのかやっぱり気になるから。』