私は今日撮った写真を見て余韻に浸っていた。

「本当に綺麗だったよ。」

そう言って大雅が横に腰をかけた。

「だったってなによ。」

「ごめんごめん。今も綺麗だよ。」

大雅はたのしそうに笑った。

「俺の一生の思い出だよ。ありがとう。愛してるよ。」

そう言ってキスをしてきた。

幸せだ。

「ありがとう。私も愛してるよ。」

それからもう一度キスをした。

私は強く抱き締めた。

大雅はなにか思い出したようで胸元のポケットから
封筒を出した。

「萌、これ読んで。」

「分かった。」

「俺、ベランダで星でも見てるからさ。」

「うん。」