「これね……。」

少し悲しそうだ。

「晴が亡くなった時すっごく落ち込んでて立ち直れなかった。そんなときに大雅が私を支えてくれて「出会った時から好きだった。」なんて言われてさ。」

そう言った頃の萌先輩の顔は嬉しそうだった。

「大雅から貰った初めてのプレゼント私大事で仕方なかったんだ。だから、付けたくって…変かな?」

私は胸を張って

「変じゃないです!素敵。」

なんて言った。

萌先輩の笑顔は増してゆく。

「先輩は本当に幸せな花嫁さんだなぁ。」

私は頬を緩ませそう言った。