私は『1-21-16-25-20-42-10』です。

静かな廊下を奥まで進む。

"結城"その文字を見てここだとわかった。

そーっと気づかれないくらい慎重に開ける。

広い部屋だった。

でもきっとこれは晴が傷つくひとつの原因なんだと思った。

ベッドに座り外の夕焼け空を眺める君の後ろ姿が見えた。

晴は前より痩せていて小柄に見えるくらいになっていた。

抗がん剤治療のせいだろうか髪の毛は抜けていて正直なところ足を一歩後ろに返してしまいそうになった。

でも、晴に会えたことの方が嬉しくってたまらなかった。

後ろから抱きしめた。

「えっ???」

黙ってぎゅっと抱きしめる。厚い胸板も今じゃ寂しいね……。