「もぉ!髪崩れちゃったじゃん!せっかくオシャレしたのに。」

「は?」

晴は横目で私を見、ニヤッと笑った。

「俺のためだけに可愛くなれよ。な?」

「あ、 はい。」

私の鼓動は鳴り止まなかった。


「あ!晴!これあげる」

お面を取り出し俺に渡す。

「え!これ俺が欲しいって言ってたやつじゃん!」

「そうなの。今日お祭りで屋台回ってる時に買ったの。これ付けて私とお祭り行ってくれる?」

「…行こ。」