「どおしたの?」

のぞき込んだ顔は嬉しいのに泣いてる。

「嬉し泣き。本当に大好きな人だから嬉しくて…って雪まで何泣いてんの?」

そう言い私の頭を撫でた。

「もらい泣き。」

「そっか…。大事にしないとこわれそうで怖いよ。」

「ははっ。大丈夫だよ。晴、よろしくね。ずっと一緒にいようね。」

「うん。」

「桜もスピカも毎年一緒に見よ。隣は晴じゃなきゃやだもん。」

「うん。俺も雪じゃなきゃやだよ。」