「あはは。赤くなっちゃって可愛い」

「もうっ。からかわないで」

「でもさ」

「なに?」

「ずっとキスしてたら、キス以上のことしたくなっちゃうよ?俺」

そらくんが一瞬すごく色っぽい顔をしたから、思わずドキッとしてしまったけど、これ以上そらくんのペースに飲まれるわけにはいかない。

「……残念でした。そんな時間ありませーん」

「ちぇっ。まあいっか、明日で」

「えっ明日??」

驚いて聞き返すと、そらくんはニヤニヤした顔で笑った。

「だって明日からは、普通にうさぎちゃんち遊び来れるじゃん?時間の制限もないし?ゆっくりイチャイチャできるよね」

「そ、そうだけど……」

「なに?」

「明日します、って宣言されちゃうと、その……」

「え、ダメ?」

「……ダメっていうか、なんか今から緊張しちゃうよ」

「あはは、ジョークジョーク。うさぎちゃんに会いたいから、会いに来る」

「そらくん……」

そうしてまたキスを繰り返す。

クローゼットの前で抱きあったまま、何度も何度も。