「真理君!おはよぉー!」

いつもの朝
いつもの街並み
いつもの真理君

いつもと変わらない朝がまた始まりを告げる

しかし、最近はそうもいかない

真理君が私を避けるのだ。

真理君と私はいわゆる幼馴染という名の腐れ縁

家が隣で、親も仲がいい事から幼い頃からずっと一緒に成長してきた

お互いがお互いを姉弟のような存在に思っていて、お互いのことはなんでも知ってる

だから、特に取り柄もない私の唯一の自慢は「真理君のことはなんでも知ってる」ということだったくらいだ。

だけど、最近の真理君は私を見れば睨むか無視をするかのどれかだ。

(私の事、嫌いになったのかな)

と時々思う

でも、別に私は真理君のことは嫌いにならない

喧嘩だってしょっちゅうしてたし、しかめっ面されるのだって慣れっこだ。

そう思って私は、足早に歩いていく真理君を追って肩を並べた。