「はな…んっ。やよ…んんっ……。」



振り払えない。



ハッと弥生が我に帰ってやめた時には、私の足がカクッと折れそうになった時だった。



「わ…るい。」



なんで…謝るの。



魔が差しただけとか…?



ハハッ…。



「馬鹿!」



私はぼやける視界の中で、弥生の家を飛び出した。



分からない。



こんな気持ち初めてで…。