嫌い×嫌いのラブゲーム



ふーんって…。



アンタが聞いてきたくせに!



「じゃ、帰るわ。」



聞くだけ聞いてこれかい。



「あーはいはい。じゃぁねー。」



私も適当に返した。



送ってもらったわけだし、見送りは当然よね。



私が入口に立って見送っていると、二三歩進んだアイツが振り返った。



なに?



「もっと常識ねぇやつかと思ってたけど、勝手な偏見だったわ。悪かったな。」