「まーっすぐ行って右手のコンビニ左曲がったら2つ目の曲がり角超える手前に公園あるからそこの木がいっぱいある道…あ、ちゃんとした道だから。そこ通って道路に出たらもう少しまっすぐ行って1つ目の曲がり角右で。あとは表札みたらわかると思うから。」 うっ…。 喋りすぎた…吐きそう…。 でも我慢我慢…。 プライドにかけて、吐くのだけは阻止しないと…。 「へーへー。」 それだけ言うと、市橋 弥生は歩き始めた。