「フッ。瑞生、こっち見て。」



私はゆっくり、視線を弥生へ戻した。



「優しくするから、瑞生の初めて俺にちょーだい。」



…な!!!



パクパクと魚みたいになる、私。



馬鹿…。



「あ、あげる!!」



私がそう言うと、弥生の暖かいキスが何度も何度角度を変えながら降ってきた。



何度も何度も声が漏れそうになる口を抑えては、弥生にその手を奪われる。