嫌い×嫌いのラブゲーム




「はい、しゅーりょ!」



私がドライヤーを置くと、弥生は振り返って抱きついてきた。



「ど…うした?」


胸の辺りに顔を埋める弥生。



「いや、俺が言ったんだけどさ…。まじでいいの?初めて俺で。」



「…ヤダ。」



「は!?」



「は、初めて…ちょーだいくらい言ってよ。他の人なんて考えれないんだから。」



私を見上げる弥生から、私はプイッと顔を逸らす。