「なのに君は市橋くんになんか借りて…。なんで僕じゃないんだよ!!なんで!!!!」 ガシッと肩を掴まれて大きく揺さぶられる。 「痛い、辞めて。」 「好きなんだよ。市橋なんか辞めればいいんだ。僕にしときなよ。」 ギュッと抱きしめられた体に硬直する。 す…きじゃない人に抱きしめられるってこんな気持ちなんだ…。